第21回上海知的財産権国際フォーラムが開催

由来：国家知的財産権局

12月4日、「新たな質の生産力を可能にする知的財産権」をテーマとした第21回上海国際知的財産権フォーラムが上海で開幕した。上海市副書記、上海市長の龚正氏と国家知的財産権局局長の申長雨氏が開幕式に出席し、スピーチを行い、世界知的所有権機関（WIPO）の総幹事の鄧鸿森氏がビデオメッセージを発表した。

龚正氏は、「現在、上海市は、世界に影響力を持つ現代国際都市の建設を加速しています。上海市は知的財産権を非常に重視しており、今年1～10月、市内で取得された発明特許件数は4万3400件で、前年同期比15％以上増加しました。上海市は、より高い水準の強い知的財産権都市を建設し、イノベーションを刺激し、開放を拡大し、発展を促進する知的財産の重要な役割を引き続き増幅し、知的財産権保護の高地を建設し、世界トップクラスの知的財産権保護環境の構築に努め、より価値の高い知的財産権の創造と運用を促進し、知的財産権の効果的な運用に資する多様なサービスの供給を全面的に強化し、革新的成果の新たな質の生産力への転換を加速することを積極的に推進し、知的財産権の開放と協力を促進し、WIPO上海仲裁調停センターの機能向上を支援するための努力もしています。皆様の知恵と力の貢献、上海の知的財産業務に対する貴重なアドバイスと提案を心から期待しています。」と述べた。

申長雨氏は、「知的財産権は、新たな質の生産力を発展させるための重要な制度と技術の供給源です。知的財産権の役割を十分に発揮し、ハイレベルのイノベーションをよりよく刺激し、知的財産権の源流での保護を一層強化する必要があります。また、科学技術成果の転換を加速し、特許の転換と活用のために綿密な特別措置を実施し、新たな質の生産力の発展に合わせて新しいタイプの生産関係の形成を加速し、効率的な知的財産権管理システムの構築を加速する必要があります。上海は、知的財産権の役割を果たし、新たな質の生産力の発展を促進する上で、多くの優れた経験と実践を有しています。来賓の皆様がフォーラムのテーマをめぐって、綿密な討論と交流を行い、知的財産権を促進し、新たな質の生産力の発展をよりよく後押しするための共通の発展戦略を模索し、革新と創造が各国の人民によりよい利益をもたらすことを希望します。」と述べた。

 鄧鸿森氏は、「上海は中国における知的財産権活動の重要な中心地の一つであり、知的財産権の革新と創造を通じて経済発展を促進しています。WIPOと中国政府および上海市との協力は、両者の緊密なパートナーシップを反映するものであり、WIPOと中国との広範な協力関係を浮き彫りにするものです。WIPOは、上海知的財産権国際フォーラムを知的財産権に関する対話と交流の重要なプラットフォームと位置づけ、フォーラムの成功を祈念します。」と述べた。

フォーラムでは、WIPOの王彬颖副事務局長、日本の小野陽太特許厅長官、韓国特許厅の金完基厅長が基調講演を行い、AIに代表される革新的な技術の発展を促進し、これらの技術のニーズに対応する包括的な知的財産権保護制度の構築を加速させるという議題について、来賓と意見交換を行った。

同フォーラムは、国家知的財産権局、WIPO、上海市人民政府によって4日間共催された。中国と外国の来賓は、「高付加価値特許の運用と新たな質の生産力の発展」などのテーマで交流と討論を行った。