第18回上海知的財産権国際フォーラムが開幕

由来：国家知的財産局

10月19日に、「デジタル経済時代の知的財産権保護と国際協力」をテーマとした第18回上海知的財産権国際フォーラムが上海で開幕した。上海市委員会の李強書記、最高人民法院の賀栄常務副院長、国家知識産権局の申長雨局長が開幕式に出席し、挨拶し、世界知識産権機関（WIPO）の鄧鴻森総幹事がビデオで挨拶した。上海市委員会常務委員・秘書長の諸葛宇傑氏、上海市副市長の陳群氏、国家知識産権局副局長の甘紹寧氏などが出席した。

李強氏によると、知的財産権制度は革新を奨励する触媒で、経済発展の加速器である。政府は知的財産権の全面的強化について重大な配置を行った。「知的財産権強国建設要綱（2021～2035年）」は、中国の知的財産権事業の発展の壮大な青写真を描き、中国が知的財産権強国を建設する確固たる決意と力強い行動を十分に明らかにした。上海は、中央政府の政策決定と配置を全面的に貫徹かつ実行し、知的財産権の強化と改善を経済の質の高い発展を推進する重要な手がかりとし、ビジネス環境を全面的に最適化する重要な内容、都市のエネルギーレベルと核心競争力を高める戦略的支持とし、アジア太平洋地域の知的財産権の中心都市を全力で構築し、世界の知的価値を実現するホットスポットになるために力を入れなければならない。

李強氏によると、より強力な知的財産権改革で発展をリードする。知的財産権により強くなる戦略を実施し、知的財産権管理制度・メカニズム改革の模索を深化させ、知的財産権の地方総合立法を強化し、より多くの創始的で先導的な改革措置の着地を推進し、より厳格な知的財産権保護で革新を促進し、部門間の地域間協力メカニズムを深化させ、司法保護、行政保護、仲裁・調停、業界の自律・有機的なつながりを強化し、より良いビジネス環境と革新的な環境を構築し、より広範な知的財産権の運用で価値を実現し、知的財産権運営サービス体系を充実させ、知的財産権の移転と転化の形式とルートを豊富に開拓し、より多くの有名な知的財産権サービス機構を上海に根付かせるよう誘致し、新興産業にエネルギーを注入し、ブランド価値を高め、より開放的な知的財産権協力で生態を最適化し、国際的で基準が高い経済貿易規則に準じ、世界知的財産権管理に積極的に参与し、上海が世界の革新ネットワークに深く関与することを推進しなければならないという。

申長雨氏は、近年、中国のデジタル経済は盛んに発展していると述べた。国家知的財産権局は、国務院の政策決定と配置を真剣に実行し、データ知的財産権保護の研究と実践を深く展開し、多くの措置を講じてデジタル経済の質の高い発展を助力する。次のステップでは、知的財産権強国建設要綱の関連配置に基づき、ビッグデータ、人工知能などの新分野の新業態の知的財産権保護制度を健全にし、デジタル経済のカギとなる中核的な技術の難関攻略を支援し、インターネット、特に電子ビジネス分野の知的財産権保護を強化し、デジタル分野の知的財産権保護の国際協力を推進する。参加者がフォーラムのテーマをめぐって、デジタル経済時代に知的財産権保護と国際協力を推進する実務的良策を共同で検討し、新型コロナウイルス感染拡大の挑戦に力強く対応し、世界経済の革新的発展に奉仕し、各国人民により良い幸福をもたらすことを期待している。

賀栄氏は、挨拶の中で、「中国裁判所は引き続き法により各種知的財産権を厳格に保護し、国内外の当事者の合法的権益を平等に保護し、国際交流と協力を強化し、開放、公平、公正、差別なき科学技術発展環境と市場化法治化国際化のビジネス環境の構築に努め、知的財産権強国の建設に奉仕する」と述べた。

鄧鴻森氏は、ビデオ挨拶で、上海が公認されたグローバルイノベーションとクリエイティブセンターであり、WIPOが最新発表した「グローバルイノベーション指数」ランキングにおいて、上海のグローバルテクノロジークラスターの順位がニューヨークを超えていると述べた。現在、上海は世界経済、金融、貿易、海運と科学技術革新センターの「5つのグローバルセンター」の建設の推進に努めており、WIPOは将来的に上海との深い協力を引き続き強化し、上海がWIPO仲裁・調停上海センターを設立し、効率的な知的財産権生態系を構築し、上海の知的財産権事業の発展を持続的に推進することを期待している。

開幕式では、陳群氏とWIPO総幹事特別授権代表、中国事務所主任の劉華氏は、第3回上海知的財産権革新賞の9社の受賞社のために授賞した。上海市高級人民法院とWIPO仲裁・調停センターは了解覚書に調印した。

今回のフォーラムは、国家知識産権局、WIPOと上海市人民政府が共同で主催し、上海市知識産権局が引き受けた。フォーラムは4日間の日程で、50人以上のゲストが「知的財産権運営によるグローバルデジタル経済時代」「革新力を結集し、国際協力を強化」などの話題をめぐって踏み込んで検討する。