2010年中国知的財産権関係統計データ公表
専利出願・登録
・ 2010年度、中国国家知識産産局が受理した発明、実用新案及び意匠という三種類の専利出願件数は122.2万件に達し、増加率は25.1%になる。そのうち、国内出願は110.9万件、全体の90.8%を占め、海外からの出願は11.3万件、全体の9.2%を占めている。
2010年国内外専利(発明、実用新案、意匠)出願データ
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発明
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比率
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実用新案
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比率
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意匠
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比率
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総計
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比率
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国内出願人
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293066
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74.9%
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407238
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99.4%
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409124
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97.1%
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1109428
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90.8%
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海外出願人
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98111
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25.1%
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2598
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0.6%
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12149
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2.9%
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112858
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9.2%
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総計
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391177
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100%
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409836
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100%
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421273
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100%
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1222286
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100%
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・ 2010年度、登録された発明、実用新案及び意匠という三種類の専利件数は81.5万件になり,増加率が40.0%である。そのうち、国内出願人が74.1万件で、全体の90.9%を占め、国外出願人が7.4万件で,全体の9.1%を占めている。
・ WIPOからの統計データ(速報値)によると、中国において、特許協作条約(PCT)を利用して提出された国際出願は2009年の7,900件から2010年の12,337件に56.2%増加し、国家順位では四位になった。トップ三位は米国(44,855件),日本(32,156件),ドイツ(17,171件)となる。
国際出願の企業ランキングにおいて、中国の中興通信は1,863件で二位、華為は1,528件で四位を占めている。また、日本のパナソニックは 2,154件で一位をキープ。
2010年度、国際出願件数は総計162,900件,2009年より4.8%増加した。そのうち、電子通信分野は合計10,581件、17.3%程度で一番伸びを示したので、全分野の第一位になった。従来の通信分野に関する出願件数は6,230件で、15%程度で一番減った分野である。
商標出願・登録
2010年度、中国商標登録出願件数は107.2万件に達した。年末まで累計829.5万件の出願件数,累計562.8万件の登録件数,460.4万件の有効登録件数は、全て世界一になった。 年末まで、中国で受理されたマドリッドルート経由の商標出願は15.4万件に達し,6年間連続世界一である;国内出願人が商標局にて提出したマドリッド商標国際出願は累計11,415件で,発展途上国のうち第一位になった。
ソフトウェア著作権登録
2010年度、中国におけるソフトウェア著作権登録件数は8万件を超えた。全国ソフトウェア著作権登録件数は2006年の21,495件から2010年の 81,966件に年間平均37%程度で増え続けて,5年間累計241,591件に達した。2010年度登録著作権のうち、ゲームソフトウェアは2,643件で、37.51%の伸び率からその増加は顕著である。
知的財産権税関保護
2010年度全国税関が水際で知財侵害品差し押さえの回数は合計20,155回で,差押えた侵害品は1.08億件,総価値人民元2.49億に達した。 同年,税関総署が受け付けた知財税関保護登録件数は3,020件である。